空売りの種類は2タイプ
信用取引で空売りは行えます。そして2つのタイプがあります。
制度信用
証券取引所→証券会社→投資家 という仕組みで株を借りる形となります。貸借銘柄と言われるものです。返済期間か6ヶ月。
一般信用
証券会社が保有する指定銘柄→投資家 返済期間は3年が中心。
空売りをする時のポイント
弱気相場のときのみ取引を行う
人は損をしたくないという心理が働き、株価の上昇速度より下落速度の方が大きくなる
悲観的とは
- 日経平均やトピックスの高値、安値がきり下がっている状態。
- PCRが下落している。(プットコールレシオとは(プット=売りの建玉)➗(コール=買いの建玉残高)PCRが高いほど売り優勢と考える投資家が多い PCR=1以上だと売りが強いと考える。
- 下記はコロナ過の時期の状況ですが明らかに、売り優勢なのがわかります。
状況に対して多くの投資家が悲観的な見方をする相場。
買い手は安く買いたいから、相場が下がったら買おうと思っている。買いたい弱気の心理
売りたい人は早く売って利確したい。売りたい強気。
空売りのタイミング
空売りしていい銘柄
強気相場の時に最も上昇率が高い銘柄。強い相場をリードしていた銘柄。
- 先導株
- 株価が上昇する過程で年金基金や機関投資家から保有されており、天井をつけて株価が横ばいで推移している中で、より多くの機関投資家がさらに保有している銘柄となります。
- こういった株価が何かの悪材料で下落する時は巨大な潜在的な売り圧力となるのでより株価の下落スピードや下落幅も、大きくなり空売りで大きな利益を得る事ができる銘柄となります。
最近、株式分割された銘柄
- 分割比率が高いほど良い
- 直近2〜3年で2回の分割ならなお良い
理由(例を挙げて解説)
- ある銘柄を100株保有した投資家がいます
- 株価が上昇し、含み益を抱えた状態でこの銘柄が株式分割を発表
- 投資家は含み益のある銘柄を200株保有することになる。
- 保有株数が増えるため、一部元本を保有するという意味で売りを出します。
- 分割された量が多いほど巨大な潜在売り圧力となる。
- 結果空売りに適する銘柄となる
空売りを注意しなければいけない銘柄
不動株数、出来高の少ない銘柄
理由
好材料が出ると、それを扱う投資家が少ない分、買いが売りを圧倒するため、2日続けてストップ安になるなど、買い戻せない状況が起こります。
株価は青天井となって空売りは大きな損失につながります。
空売りをする合は1日の出来高が100万から1000万株以上が推奨です。
時価総額の低い小型株は要注意。仕手株といって株価操作されている事が多い。
踏みあげられると恐ろしい事になる。
PERが高いからといって空売りすると大変
PERが高いと割高という指標にはなるのですが、単独で判断しては危険です。
株価が上昇し、PERが20倍になっても100倍になる事がある。
では空売りしてもいい状況とは?
- 主要指数が下落している
- 弱気相場である
- そこで株価が上昇してPERが高くなったとしても、その上昇が鈍化している場合は空売りは有効
空売り適切なタイミング2
ヘッドアンドショルダー(三尊)が有効
買い戻しのタイミング
- 損切り価格は利益目標の二分の1に設定する
- 利益目標は20%から30%が目標。
- 周りが空売りを始めたら、踏み上げられる前に手仕舞いする事が大切。
- 個別の投資家が売り立てていると分かった場合には大口や機関投資家が買い戻させるために、意図的に株価を上昇させ、さらに買い戻させて株価を上昇させるといった事があります。
ではどうやって見分けるのか?
- 空売り残高の増加を警戒する。
- 信用倍率が1倍未満になると警戒しなければいけない。
信用倍率=買い残➗売り残が公式
1未満は買っている人より、売っている人が多いということになりますので、それを決済されるためも買いが多くなるということになります。つまり将来の潜在的な買い圧力が集まっていると考える。
売り残が多くなっているということは、貸株が足りなくなっていることも考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
空売りの対策と同時にこれを知ることによって、買いで入る勉強にもなります。
戦いは敵を知らねば成り立たないですから。
踏み上げを狙えば買いで入れます。
空売りは予想するのは難しいですが、下落するスピードの方が早いですので、適切な対応で使えば有効です。
長くなりましたが最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。