腹を立てないために大切なこと・・・いうのは簡単だけど
このブログは黒住教周布協会所、教会所だよりよりを編集したものです。
執筆者は所長の玉井廣治先生です。
先月は心直しの第一として我を離れよを取り上げました。
心直しの目標は神道の日々心得の事、7箇条が基本です。
黒住教 宗忠神の教えから引用
特に大切であるとしめされていますのが、腹を立て物を苦にすること、二つ玉(①おのが心で、②おのが身を打つ)として腹をたて、物を苦にすることは命取りになるとまで戒めています。
神道の御教えでは陰気にせめられて心気を枯らすことこれ以上の不幸はないと諭されています。
自分の生命を縮めるだけではなく天地の親神様に対する大変不幸なことであって救われることはありません。
まず腹を立てれば私たちにとって最も大切なご分身に傷が付きます。
その上へ自分の身を苦にすれば、心の傷は更に大きくなって病気を引き起こす要因ともなるのです。
人間の持つ気は心と一体です。気が明るく前向きでなければ心も明るく元気に働き、健康な状態を保ち続けることはできません。
ありがとうの力は生活を豊かにする
心身ともに健康な生活を続けていくためには有難うなる心を保ち続けることが大切です。
明治の頃、四玉での不況で大きな功績を残された応武鶴三郎先生は有難うなりさえすれば自ずから病も治り家も整うと詠まれています。
逆に言いますと、ありがたい心を持たなければ病も治らないし、揉め事も絶えないと言えましょう。どうしてもありがたくならなくてはなりません。
本教の御教はありがたくなることを何よりも大切にしてきましたし、ありがたくならせていただくことが大切な修行となります。
最近、脳の研究で、ありがたい気持ちになると脳の一部から病気に打ち勝つ大切な分泌液が出ていることがわかってきたと言われています。
心直しの中で大切にしていかなくてはならないことは有難うなる心を養うことにあります。
しかも特に今日只今の心の持ち方が大切なのです。
いつも今日只今のありがたさに満たされて、初めて先々もありがたい日々が生まれてまいります。