物販は向いていない感じでいい
私は商品を売るという仕事を長年やってきた。
商品は店舗があって、しっかりメーカーから仕入れをした正規の取引で販売するということが、基本にある。
ネット販売も主流になっており、様々な業者が販売されるようになった。
なぜか通常の商売の言葉ではあまり呼ばない物販という商売がある。
物販になると、急に成功者やお金持ちになれるという宣伝やノウハウ教えますというイメージが強い。
シンプルにいうと物販というが、大半が転売屋が正確な言葉となる。
普通の商売では物販と使わない。流通や販売という言葉が普通だからだ。
物販は大半が仕入れがメーカーではなく、販売店から仕入れて販売するというスタイルになっている。
違うということなら、中国からの輸入ルートということがあるかもしれない。こちらは正当性があるとは思う。
物販は古物商という位置づけと、ヤフオクやメルカリでも販売チャネルがあるので、今や普通になった。
販売網が作られた時点でグレーなものが増えたということだ。
あくまでもエンドユーザーという使用者に商品を提供を目的としているわけで、そもそも、仕入れる目的ではない。
メーカーから仕入れていた立場からいうと、本来お客さんが買える価格なのに、販売店仕入れて高く売っていることで、大きな利益が出て贅沢ができるというのは、なんとも悲しい現実。その利益分はお客様が損しているわけです。
ただ、それがわかっていても需要があるのであれば成り立っているのが現実。
転売して何が悪いのか?ということでは、法整備もないので、悪くないということですが、美しく、潔白で、大変いいことで、大変社会に役に立っているとは胸を張ってはいえない。
しかし胸を張って、せどり業者の生配信まである時代で、もう何がいいのかわからない。
Googleもこれが権威性があるということで、流れているのだからすごい状態だと思う。
中には中古せどりプロと自称する人までいるが、プロって何?なのだろう?
メーカーとつながりを持たず、ヤフオクやアマゾンや量販店で仕入れるのがプロなのだから、もうよくわからない状態だ。
おそらく、換金できているからプロなのでしょう。
違法仕入れの場合は罰金または、懲役の可能性はゼロではない。完全にいいとはなっていないのが現実です。
古物営業法がありますが、古物商をとったからと言って、全てクリアーするわけではない。
一番ひどいのは、ブックオフにいって、その道(そんな道あるのか?)の大ベテランが仕入れ方を店頭でレクチャーするという動画があった。
一般的に店に許可を取らないといけないが、許可が取れるわけもなく(取れていたら世の中終わりだ)ラベルの見方やお買い得品の見分け方を説明するというもの。
このラベルのこの数字は日付で。。。など企業情報を漏らして言い訳はない。企業が寛大にみているだけとなっている。
ここで、ポイントとなるのが、やっていることはいけないことだという概念はない。
- 当然だが、やってもいいと思っている
- やっても文句は言われない
- やっても注意されない
- 買うんだから文句はないだろ
- それでお客さんが買うのだからいいではないか
- 何が悪いんだ?
- ほっといてくれ、迷惑かけていないんだから。
そういったよくわからない体裁がついているだけだ。
実際チケットは違法のレッテルが貼られた。
当然チケット買った人は手に入って喜んでいると思う。しかしダメとなった。私も好きなアーティストなら、違法性がないなら1万アップぐらいなら欲しい。しかしダメなのである。
それは序章であって、ジャンルは間違いなく増えていく。
当然だが、正規に商売している方が利益率が少ないということだ。
受給関係が成り立つならいいというのは、一方的な意見であって正道ではない。
びっくりしたのは、堂々と事務所を動画に載せていることだと思う。
本来、アウトサイダーな商売なので、メジャーになっていくわけではない。
セーフかアウトならセーフと言い切れない、言い切れないからアウトなのだ。
それがセーフでいいのなら上場企業は子会社を使ってどんどん仕入れると思う。
正直バイヤーなら100億あったらニコニコしながらやると思う。
廃盤の商品の売れ残りを大量に集めて、新製品出るまで寝かして、新製品とほぼ一緒ですと言って安く売ればいいだけだ。
廃盤で競合もない、店には売っていない商品で型落ちの新品なら飛ぶように売れる。新製品の横に山積みすれば自然に売れる。
事務所を開いているということは、そこで転売を行っていることは、組織的に転売されてますと言っているようなもので、決してリサイクルショップとは訳が違う。
複数カウントを持って営業しているのが現状だと思うが、正当なら複数持たなくていいわけだ。
アカウント凍結される場合もあるという仕事をオシャレな事務所ができましたとと言っても、物凄い麻痺を起こしている状況としか思えない。
店舗のメンバーズカードを使って仕入れている場合は、店舗側では、ブラックリストに入れている。実際リストもあった。絶対売るな!!!!!が大前提だ。
売らないと本部に訴える業者もいたが、本部でも望みませんが訴えてくださいと回答されることになり、一年2000件ぐらいそんな案件があっても、1件も裁判にはなっていない。
実際に買っているから問題ないだろうと思うかもしれないが、店側だった立場からいくと、1億円分の話がきても売らない。ましてや売りたくない。
1億ぐらい1ヶ月あれば自然に作れるし、安いお買い得な買い物なので、ちゃんとしたお客様に1億売ったほうが、安く買っていただき、次に繋がるので別に2億積まれても買ってほしくないのが現状だと思う。
部下には3000万業者に売っても、1ミリも評価しないと伝えていた。
中には癒着している上司もいた。呆れたので退職したのだが。こういうお気に入りが会社にはたくさんいる。だから物販商売が成り立つのだと思う。
本来は買っているから文句ないということだが、買ってほしくないわけだ。
そういった商品は狙っている通り、自然現象のようになくなる。
嘘ではない、100%なくなるのだ。
売れ残ってもお買い得商品として商材として使えるので、お年玉セールに60億分ぐらい貯めておけるので大助かりだ。
したがって買ってやっていると言われても、本来はありがたみなんて感じていない。もう退職しているので、すでに関係ない立場だから、はっきり言える。
したがって、1000億ぐらい買わない限りは大手なら嬉しくないのだ。
一番不思議なのが、物販はスクールが存在すること。
ラインに登録しないと学ばないといけないほど商売は難しくない。
リアルな商売でスクールに入りません。フランチャイズ等のしっかりした契約なら別ですが。
普通なら、社員募集して会社を大きくするほうがいいのに、個人でやれるところにターゲットを置いているわけです。
結局スクールを通して、仕入れもそこからになった場合、転売の転売という状況になる。とても利益は出ません。スクールが儲かるシステムですね。
商売に研究所やスクールやライン登録は必要ないです。あくまで商いですから。
商売は決して難しくないのですが、すぐとか即効性のあるノウハウはありません。
秘策はないのが商売です。
商売に秘策があるというのは完全に嘘です。
秘策はその時に成功しても、次は成功しない。
また、正統なら本名を名乗りますが、ほとんど仮名ばかりです。
そして、商品にモザイクがかかるような商材はありません。
普通は映したほうが宣伝になります。よかったらお問い合わせくださいとなるのに隠す必要があるのは不思議です。
映してはいけないということは、表向きは問い合わせた時なくなるからということですが、映したらどこから仕入れているかわかるからで、本来悪くないなら、堂々と映して問題ないと思います。
事務所の段ボールはアメリカ大手のネット通販や、有名家電量販店の段ボールが勢揃い、その段ボールに、社名を隠すようにガムテープを張って送られているのが堂々と動画で見れるのは信じられない。
せどり、転売をするのなら、弁護士とよく相談して、正当性を見つけてから事業をスタートさせることをお勧めします。
中には素晴らしい会社もあるのだとは思いますが、今のところは見たことはありません。
アカウントを複数持たなくても、社名で商売できないと、仕入れ先から信用してもらえません。
つまり商売は信用が大切です。複数アカウントの信用というのは不思議なものだと思います。
しかし、それでもやる方は法律にも詳しいし、いざとなってもしっかり正当化できる、スノッブな賢い人は存在しますので、そう言ったある種の高い能力の元で修行されたらいいと思います。
険しい道であることは間違いないです。賢さ、商売センス、優しさ、機転、要領、法律的知識、経営能力、このあたりは必要と思います。しかし備わっている人は、物販で巨額の富を手に入れることはできるでしょう。