うつ病発症から、音楽制作がやっとできるようになった
鬱病になって2年3ヶ月。
私はうつ病になる前は音楽制作をしていた。SoundCloudに楽曲をアップし、150曲ほど制作している。
元々はTV番組のテーマや、ラジオで使われるBGMを制作していた。
徐々にですが音楽制作ができるようになりました。
これまでは、病気の悪化で、自宅スタジオへ行くのもできなかった。
理由は簡単で、楽しい思い出が詰まった空間に入りたくなかった。
また、あれほど好きだったシンセサイザーや機材に対してもまるで鉄の塊に見えた。
つまり、全くと言っていいほど感心がなかった。
無力感と言ったら簡単ですが、シンプルにどうでもよくなっていた。
春に発症して、冬になって、スタジオに入ってみた。
何か、自分のものでない気がした。
MacBook Airに電源を入れ、ピアノと接続した。
久々にピアノで作曲をしてみた。
か弱い曲が仕上がった。
しかし、当時はあまり楽しいとは思わなかった。
そのころは、買い物にいくことさえ、難しかった。
ピアノのソロ曲は数曲できた。
そんな状況も入った曲を記録して残したかったのだろうと思う。
半分はボツにして、半分はSoundCloudにアップした。
音楽はその時の感情をうまく切り取る事ができる。
現状は少し良くなってきたので、今はこういった曲は作れない。
この曲のタイトルにメディスンインストルメントと記してある。
つまり、ヒーリングミュージックを目指した。
うつ病を治す音楽は存在しないが、心を落ち着かせる音楽を探したが、ないので自分で作ろうという発想だった。
また、ヒーリングミュージックとダンストラックを融合させるというアイデアを思いついた。
自分の状況とそれの逆をいく派手なイメージのダンス系やテクノ系を融合させた音世界が見たいと思った。
ここでもう一つルールを作った。
ブログを書くように、MacBook Airだけで執筆するように音を組んでいこうと思った。
頭の中にある音を楽器を使わないで構築することで、新しい試みをして見た。
制作は2週間かかった。
実際に独自の世界観が完成した。
こうやって、自分を治療する為に音楽を作っていった。
言葉で書くより、状況をうまく切り取っているように思う。
うつ病というのは怠けてイメージだ。
しかし、これは病気として存在する。
それはなった人しかわからない世界。
根性、努力、圧倒的な仕事量、耐える強い精神力、圧倒的な勤務時間、1日12時間労働は普通、15時間拘束も耐えられない人は甘い、甘さは敵、うつ病は怠けでそんなの誰でも悩みは多くある。こういう世界でずっとやってきた。普通だと思っていた。
今は出来ない。世間からは甘いとなるが、どうしようもない自分がいる。
音楽は不思議で何かを変える能力があるのかもしれない。
実際に、新しい領域で頑張ろうと思えてきた。
次の曲はおそらく少し雰囲気が違ってくると思う。
今日もこれから、自宅で仕事をする。
終わったらスタジオに入ると思う。