『趣味記事』YMO 憧れの機材をソフトシンセで手に入れました

シンセサイザー

YMO憧れのシンセサイザーとともに振り返ります

 

当時憧れだったミュージシャンが使っていたシンセサイザー。

当時は高くて買えませんでした。

しかし時代の流れとともに、ソフト化が進み実機ではなく、ソフトシンセで手に入れることができます。

今の時代は当たり前ですが、当時は本当に1台ずつが高級品でした。

音の方もプロの方からすれば、もちろん実機と同じではないという意見もありますが、正直再現性はとてもよく、不満はありません。

今回は『私の i Macには憧れのシンセが詰まっている』をテーマにブログを書いていこうと思います。前編がYMO、後編はTM NETWORKを取り上げます。

YMO、坂本龍一の機材編

シーケンシャルサーキット プロフェット5

YMO、教授といえば、多用されたのはプロフェット5です。教授はお亡くなる前のアルバムでも使用していました。教授の世界観と近いシンセだと思います。

YouTubeより引用

YMO時代

YouTubeより引用

テクノドン(再生)時代 アルバム1曲目のコードはプロフェット5だと思います。

 

YouTubeより引用

本格的な最後のアルバムとなったasync時代

YouTubeより引用

LDKスタジオ。幸宏さんと立ち上げた¥レーベルのスタジオですね。シーケンスデーターも当時はPCでコントロールではなく、実機のMC-4です。今みたいにリアルタイムでmidiに入る訳ではありません。数値での入力でした。

それでも数値を少しずらす等の工夫をして、人のノリに合わせるようなこともしていました。

プロフェット5は当時の価格で260万前後。そして、なんと!とうとう、再発されまして58万となっています。

 

私はARTURIAのソフトシンセ、プロフェットVSで対応しています。

プリセットに教授の使った音のシュミレーションが入っています。

通称タンス

YMOの初期のライブで登場した通称タンスとよばれるムーグモジュラーシステムがあります。当時は円安ですから約1200万ぐらいだったそうです。

YouTubeから引用

私はARTURIAのソフトシンセ、arturia[MODULAR V]で対応しています。これをソフト化するといった開発者の頭脳はどうなっているのでしょう。電気工学からプログラミングなど多岐の能力が必要です。

これはなかなか、深いソフトで、シンセの基礎をしっかり覚えないと音作りは難しいですね。しかし実機ではあり得ない、プリセットが豊富なので、そこからパッチを変えていくことが出来ます。すごい時代です。

ローランド TR808

リズムではTR808がアルバムBGMで多様されました。

通称ヤオヤ。YMOは発売前のプロトタイプを使っていたようです。

当時は1万5000台しか売れなかったそうですが、デトロイトテクノブーム等でリバイバルブームが爆発。

海外でも多様され808 stateというアーティストもいました。

ヒップホップでもこの機材があればヒットチューンが作れる、世界を変えられるといった夢も膨らみました。

特にキック音、クラップ音は当時の機材でシュミレーション出来ず、今は当たり前のように手に入りますが、当時は本当に欲しい音でした。

テクノを作るならTR808という憧れはありましたが、ローランドから再発されることはありませんでした。

当時の価格で15万。リズムマシーンで15万?完全にプロユースでした。

当時はこれがあれば名曲が作れるように思っていましたね。

 

私はネイティブインストルメンツ、コンプリートシリーズのバッテリーで対応しています。かなりリアルです。細野さんも使っているようです。それで余計に使うようになりました。

LMD649(サンプラー)

テクノデリックで使用されたサンプラーです。京城音楽の初めの声や、階段のドラム音(一斗缶を叩いた音)、新舞踊のケチャのような声。エピローグの工場音のリズムなどで使用されている。

録音時間は2秒弱という制限のサンプラー。当時デジタルでオーディオサンプリングは本当に難しかった。なんと50万もしたようです。

ローランド MC4(シーケンサー)

当時は4トラックしか入りませんでした。パソコンでの制御ではなく、専用機です。バックアップはなんとカセットテープでした。

数値入力ですから、譜面を数値化しないといけない。今の時代でよかったです。

価格は本体がなんと43万、バックアップのカセットシステムが17万、セットで60万でした。

studio A

アルファーレコードのstudio AここでYMOのレコーディングが行われていました。

ミキサー卓(価格はわかりませんが、500万ではとても買えないでしょうね)

YouTubeより引用

これはレコーダーです。BGMのレコーディング時は3Mのデジタルレコーダーを使用していたそうですが、音が硬質すぎたのか、馴染めなかったのか、細野さんが違和感を覚え、ドラムを(TR808 )ティアックのテープに録って3Mに入れ直したという逸話話があります。写真は予想の機材です。間違っているかもしれません。これだけでも最低80万はします。

これは松武さんのセットですね。

スタジオAはパソコンの中へ

もちろん、商業スタジオには敵いませんが、特にスタジオに行かなくても、家でできるようになりました。

今では、このレコーダー、ミキサー、シーケンサー、サンプラーを統合したソフトがなんと3万で手に入ります。私はLogic Pro Xを使用しています。

スタジオが自宅に来ました。昔はよかったという言葉がありますが、断然今の方がいいです。

レコーダー&ミキサー部、メモリーが追いつく限りはトラックは増やせます。

シーケンサーです。数値ではなく、リアルタイムでもOKですし、ペンを使って入力もできます。譜面読めなくてもできますね。

サンプラーも標準搭載です(最新バージョンはアップグレードされていますが、私はこれを使っています)

でもオープンリールの音は無理でしょ?→あります。

iPhone  iPADアプリでなんと170円でダウンロード可能。

本格的ならビートルズがレコーディングしたアビーロードスタジオをソフト化した商品が出ています。(4万弱)

その中にシュミレーターが入っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?機材から見るYMOですが、本当に夢が詰め込める時代となりました。一見当たり前ですがこれだけ高額だったことを思えば、プロと同じ環境で作ることができるのは、幸せです。

次回はTM NETWORK、小室哲哉編を執筆しますので、合わせて読んでください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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