豊かに生きるヒント ひとの為なることは難しくない

人の為に何ができるの?

今月は人の為に祈るという心構えについて考えてみましょう。

黒住宗忠さんの一生を貫いている心構えは幼少期の頃から、親思いの心、ご両親に心配をかけない子供でありたい、さらには喜んでいただきたい思いから始まっています。

このお心は天照大神様に対する厚い誠の心に連がり、人に物に誠を尽くす日々となって貫かれているのです。

今年の修行目標は心直しとなっています。

人間の心の中でうごめく心は善悪様々です。

黒住宗忠さんが目指した五ヶ条は人間として直したい、いましめの心です。

特に、誠を取り外すな我を離れよ、は自分中心でわがままになりがちな人間、その我を離れて、人はもちろん、あらゆる物に対しても、誠心を尽くす大事を説かれています。

そこに人としての道を全うすることができるのです。

人は人に尽くして役立って始めて人となることが出来ると説かれています。

黒住教のお道は人となる道、すなわち神となる道を目指すものです。

この道を宗忠さんは身をもって示されています。

まるごとは丸い心、円のような心、そして信じる心を示しています。

まことはまることのるが、つまってまこととなったといわれます。

従って誠は大きくまわり、まわって、じぶんのこころの養いになるだけに、真に人は人に役立つ人となるのです。

我助からんと思えば、人を助けねば、助からんものなり、という教語があります。

これはまさしく、ひとの為に祈る原点と言えます。

人のために祈ることは真に自分のための祈りとなるのです。

今日、世の中の出来事、有様を見るにつけ、特に気にかかることは、親と子、先祖と子孫、先生と生徒といった人間関係において、仰ぐ心、敬う心、が失われようとしていることです。

人が人として最も守り続けたい心、真心はこれらの人間関係から生まれてくるものです。

真の宗教は真言宗、禅宗、天台宗、日蓮宗も全て宗派を問わず人間の自己中心的な生き方を排して人の為に尽くすことが説かれています。

特に黒住教は心直しが中心になっています。

宗忠さんが示されている心直しの具体的な行動を各自が見直しながら、生活に活かしていくことが大切です。

それが安心、安全の生活につながってまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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