限りなく黒に近いグレー
Twitterで話題を集めた数銘柄が急騰したあとに、2社が重なり合うように、大暴落をして1週間になった。
大量の損失者を出して終焉を迎えた。これはどういうことなのか?今回はTwitterの発言で上がる株について考えてみました。
正直にいうと、今回の株の法的な規制は皆無に近いし、限りなく黒に近いグレーで成り立っている。
全ては自己責任の売買で、推奨するものではないというのが仕掛ける側のスタンスだからだ。
責任はないと主張できる内容であることは間違いない。
約一ヶ月前に、Twitterにある銘柄のプラス要因をつぶやくと、瞬く間に急騰し、話題をさらった。
その後、価格は倍以上になり、当然儲かった人も一部は・・・いると思う。
チャートだけ見れば、恩恵を受けることも出来るといえばその通りだ。
ただ忘れてはいけないのは、
推奨もしない株を話題にするということだ。
呟けば上がることはわかっている。
では儲かるじゃないかとなるが、一定の株価まで到達すると信じられないぐらい下げてくる。
希望を失わせるわけだ。
もう上がらないかもしれないと思わせる。仕方なく売却して損を出す。
すると翌日、急にもう一回爆あがりして、話題を集めもう一回ブレイクがくるというイメージが先行し、夜間取引で、さらに急騰させる。
次の日、夜間で上がったのを加味して、スタートから一瞬100円UPを付け、その日は朝の一瞬がピークで1日中下がった。
このように利益が出るかとなると、難しい。少なくても簡単ではない。
儲かるのは仕掛けた人とその情報を共有している一部の人
株価が上がる時には、空売りしている機関がこれ以上損を出さないために売却をかけてくるので、踏み上げという価格上昇が生じる。
ここは機関を相手どり、株を上げさせるために、私ども小市民が使われる。
この小市民たちは通称イナゴと呼ばれる。
中には才能のあるイナゴもいるのだろうが、ほんの一部で、ほとんどが出汁として消費される。そのことを養分という。
私ども養分の使い道は、安く買い占めたTwitterの発言者の為、株を上げるのが役目となる。
空売り買い戻し、Twitter発言、イナゴ集中で株価は上がっていく。まさに人の心理をコントロールしているわけだ。
しかし呟いてるだけというのがビジネスポイントとなっている。
そこには秩序というものではなく、単に取引として成立する。
分析やファンダメンタル、MACD、RSI、CSIなど全く関係ない。まさにリモコンで動かされているようにコントロールされている。まさに株価は感覚で動いている。
これを美しい国、日本では、株の操作ではなく、小市民が勝手に買ったとして、急騰した株という記録で残る。ただそれだけだ。
人の心理を利用したではなく、美しい国、日本のやり方は特に罪に問われることはないのだ。実際その通りとなる。株は怖いなと仕掛けた側も株価が大暴落し、焼け野原状態の時に言っていた。勝った人が正義が基本の世界。株だから秩序という言葉を使っても通用しないだろう。それが、呟きビジネスの特徴だ。
株を上げる役割を果たしているから、何が悪いが根本ならいいが、目的は大きく高値をつけた時に大きく売却することにある。
それは人の勝手だということで、当然成立する。誰も買えとは言われていないからだ。美しい日本はさらに磨きがかかっている。
人は大衆心理に弱いし、いいものも含めて憶測が働くが、上がっている時は下がるイメージができない。
利益の仕組みはこの心理にある。
そこを最大の利益の源泉にしているのだ。
最後の仕上げでイナゴの金は仕掛け側に入っていく これを需給関係という
そしてX DAYが訪れる。
思いっきり長い上髭陽線をつけ、前日比まで価格を上昇した後、大量売却され、300円の下落を産み、ストップ安となり、さらに2日ストップで株価は半分以下になった。
これは憶測だが、高値で空売りも仕掛けているだろうから、かなり利益は得たと思う。あくまでも推測になるが。
その夜のYahoo!の掲示板では2000以上の書き込みがされていた。
結局は自己責任なので、株の世界では負けてもどうしようもない。仕掛け側に無理やり買わされた訳ではない。
ただこの日はそこで買っていた人は全員損をしたということになったので、当然ながら、さまざまな書き込みが増えた。
私は被害そのものを批判する立場にないし、自己責任だから悲しみを持っていくところがないのがこの現状だ。
その時最低の価格で買っていたとしても、2回のストップ安で売った場合なら現時点では、400円ぐらい安いので、もし1000株買っている人だと、約40万の損失になる。
もしその人が、33万を口座に入れて、信用でレバレッジを効かせて買った人なら、元手どころか、借金になってしまう。
こういった掲示板を仕掛け側も見ていたのだと思う。
普通何もないなら、黙っておけばいいと思う。推奨していないんだからと思ったが、間違った情報が出れば、Twitterで晒していた。
挙句の果てには、他の情報をツイートし、月曜日にとばっちりを食った企業がストップ安をつけるに至った。なかなかここまでしても許されるのだから、相当なコネクションが他方にあるのだろう。
本当のことを書いただけということだったが、世の中とは美しいので、許されるパスポートを持っているのがポイントとなる。それを持つことが出来るのは、なみ大抵の努力ではないのかもしれない。そのステータスを得ることが出来るのは国内でも少ないだろうと思う。政府の高官でも難易度が高い。
大勢は風説の流布だと思ったが特に何も起こらないところを見れば歴然だ。
ある人は批判をして、写真まで載せられ、結果、謝罪に至っていた。これはしょうがないかもしれない。ただこれは、かなりの業界でもできないと思った。
人を晒すとなると、一般的にいくら悪くてもやりすぎではないか?となるがそこは批判は少ない。極論は批判するのは悪いとなるからだ。
ここでも美しい国日本ならではの、血と努力の結晶で成功したステータスパスポートが効いてくる。
皮肉だが、株で何十年も関わった人でも大損して、意見いうぐらいだから、プロとしてやっていてもそんなものだということだ。
株の未来なんて誰もわからないのだ。
わかるというのは、株価操作になるから言わない。実際にはあるが、グレーだから成り立っているものもある。
仕掛け側のTweetはいつもより多かった。気にはなったのだと思うが特に困ることはないと思う。
長くなりそうですので、ここで前編といたします。後編は2時間で書きますのでよろしくお願い致します。
後編のテーマはどう向き合うのか?です。